グローバル人材の第一歩は「Who I am-自分自身をより深く知ること」

レポート2015.09.25
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エディクム (株式会社海外教育コンサルタンツ) 代表取締役 柏倉眞紀子さん

エディクム (株式会社海外教育コンサルタンツ)
代表取締役
柏倉眞紀子さん インタビュー

中学・高校留学の現状、留学に対する心構え、また中・高校留学の英語力を測る指標として使われているTOEFL Junior®にどのように取り組めばよいのか?エディクム(株式会社海外教育コンサルタンツ)で28年間、小・中・高校生の留学カウンセリングを担当されてこられた柏倉さんにお伺いしました。

Q:近年、中学・高校留学を希望される方が増えてきていると聞きます。現在の状況を教えてください。

約25年前、高校生の留学といえば「交換留学」が主流でした。時代の流れと共に世界各国で留学生を受け入れたいという学校が増加し、受け入れ態勢が整ってきたため、留学する本人が留学先を選択する「私費留学」が増えています。留学する年齢、渡航先の国や環境、滞在方法(寮またはホームステイ)、学業レベル、スポーツや芸術活動における特徴、費用などを調べ、自分の希望に叶う学校へ出願するという時代になりました。

そんな中、海外のボーディングスクール(私立寮制学校)は、グローバル社会で活躍できる若者の育成に必要な多様性を重視し、異なる背景や価値観をもった留学生を受け入れ、ダイナミックな環境づくりに熱心に取り組んでいます。世界各国から集まる若者が寝食を共にし、勉強やスポーツに励むことで友情を育み、相互理解とは何かを学びます。

ボーディングスクールで学ぶ日本人は概して努力家で勤勉な学生が多いため、学校生活に慣れれば学習面、生活面で本来の力を発揮し活躍できます。しかし、日本人学生は出願時の英語力が低いためトップスクールに合格するチャンスが乏しいのが現状です。より早い時期から英語力を身につけていれば出願する学校の選択肢が拡がるのに、と残念に思うことがあります。

Q:留学はしてみたいけれど、英語力に自信がないので、どうやって伸ばしたらいいの?というご相談を受けることはありますか?

はい。英語力を伸ばす方法についてのご質問は多いです。 先ず、中高生でしたらTOEFL Junior®を受け、自分の現在の英語力を知り、そこから自分なりに目標を持ってスコアを伸ばす努力をするようにお話します。TOEFL Junior®は、中高生が英語で学ぶ環境の中での英語運用能力が測定できるため、非常に取り組みやすいテストだと感じています。中学・高校留学ではTOEFL Junior®のスコア750~800以上を入学の目安として設定している学校もあります。このスコアを意識することで、逆算して計画的に学習に取り組めると思います。

留学を希望される方は幼い時から世界基準のテストに慣れる必要があります。昨年日本でもスタートしたTOEFL Primary®は、TOEFL Junior®につながる内容です。サマースクールに参加を希望する小学生も多いので、例えばサマースクールに行って帰って来たら「楽しかった」「良い経験だった」だけではなく、英語力の成果を測るためにTOEFL Primary®を受けることで、将来の長期留学を視野に入れた英語学習のスタートを切るのも良いと思います。

Q:英語力のほかには、どんなことが必要になるのでしょうか?

海外の学校が最も大切にしていることは出願者の人柄、個性、そして情熱です。「自分自身は何が好きで、どんな人間で、学校というコミュニティの一員として、どのように貢献できるか」ということを考えて欲しいと思います。ボーディングスクールに入学する際の作文や面接では「Who are you?」ということがテーマとなります。他の人と異なる自分のユニークさは何なのか?何に対して情熱的に取り組んで来たか?等を英語で語る必要があるのです。「集団の中で横並び」ではなく、自分の意見を持ち、他の人々に刺激を与えられる人が求められています。

Q:留学という貴重な経験を経て、学生の皆さんにどのように育ってもらいたいと考えていますか?

日本人学生の強みは、一般的に「真面目で、協調性があり約束を守る」ということと感じています。
一方、海外に出て、「表現力の弱さ」や「他人と異なる意見を言う勇気のなさ」に気づき落ち込むことがあります。若い年齢で親元を離れ、集団生活の中で心身共に鍛えられることは精神的自立への絶好のチャンスです。留学では、文化的背景や価値観の異なる若者同士が日々の暮らしの中で泣き笑いを共にし、時には真剣に喧嘩もし、兄弟姉妹のような深い人間関係を築きます。それは人生の大きな宝物となります。

未来を想像すると、地理的な国境を越え世界の人々の交流は更に進み、異なる信条をぶつけ合いながら、共通した価値観を構築しなくてはならない場面が私たちの日常生活に多々起こるでしょう。
もはや日本の中だけで穏やかに生きて行く方が困難なのかもしれません。地球のどの場所で誰と一緒に生活するのかが不確定な時代だからこそ、自分の個性や強みを知り、家庭や社会で培った倫理観を軸に生きることが大切になると思います。「グローバル人材」とは単に語学が堪能ということではなく、むしろ、世界の一市民として貢献できる自分の力を認識すること、そのために若い時代に留学をすることは意義があることだと思います。

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