日出学園TOEFL Junior®、TOEFL Primary®受験インタビュー

導入事例2016.03.04
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私立日出学園中学校・高等学校(千葉県市川市)では、今年度からTOEFL Junior®、TOEFL Primary®を導入、実施しました。今回は、TOEFL Junior®を受験された高校1年生と、TOEFL Primary®を受験された中学2年生の皆さんにテスト受験のご感想を、英語科の石川 茂先生に今回の導入の経緯などお伺いしました。

TOEFL Primary® Step 1受験の感想

■中学2年 新井 颯人さん

新井 颯人さん

リスニングは先生と生徒の会話を聞いて答える問題が大変でした。リーディングはチラシなど、実際にありそうなものを読んで答える問題がためになりました。
海外に行った時に英語でコミュニケーション出来るようになりたいと思っているので、洋楽など身近なものから英語に慣れ親しんでいきたいです。そのためにも、「聞く」と「話す」といったスキルを高めていきたいです。
今は、学校で週1回英会話の授業があるので、ネイティブの先生と話をしたり、家で洋楽を聞きながら歌詞を見たりして、語彙を増やしたり、発音をわかるようにしたりしています。
今回TOEFL Primary®のスコアで自分の実力を知り、これからどのように学習していくのがよいか、自分の英語の勉強法を見出す上でも活用していきたいです。

■ある生徒の感想から…

リーディングは手ごたえがあると思いました。また、リスニングが長くて、最後までずっと聞いているのが大変でした。
これからは、ネイティブの人の発音をたくさん聞いて、慣れた方がいいと感じました。先輩達からTOEFL Junior® Comprehensive を受験されたお話を聞いて、驚いています。私たちもコンピュータを使ったテストを2年後には受けるんですね。今後、TOEFL Junior® Comprehensive を受けるなら、タイピングの練習もした方がいいのかな?と思いました。

TOEFL Junior®とTOEFL Junior® Comprehensive 受験の感想

■高校1年 田村 天さん

田村 天さん

長時間で手ごたえのあるテストでした。特に、リーディングは日ごろの授業でたくさん読む練習をしているからなのか、読みやすく感じましたが、リスニングは長くて、授業形式でのリスニングの問題は単語が学術的なものがあり、なかなか聞き取れませんでした。また、生徒同士の会話は慣れない表現もあり、なかなか聞き取りづらかったのもあります。スピーキングは、授業の中でも音読やスピーチを行っているので、そこまで大変ではありませんでした。
日常会話やアナウンス、掲示板などが英語で書かれているので、これから、日常生活でも意識するようにすれば、もっと抵抗感がなくなるかもと思えて、いい機会になりました。
将来は、英語に限らずいろいろな外国語に触れ、洋書や実際のニュースなどを生で聞けるようになりたいです

■高校1年 井上 あやめさん

井上 あやめさん

私は英会話教室に通っているので、話すことには比較的慣れていたこともあり、スピーキングは出来ました、しかし、ライティングは聞いた事を頭でまとめてから文章にするのが難しかったです。しかも、普段慣れていないタイピングはうまくいかなかったし、時間を意識しないといけないなど、焦ってしまいました。頭の中ではできていても、タイピングが間に合わないという事に驚きました。
私は今年の8月から姉妹校のオーストラリアに留学する予定なのですが、実際に留学した時に出てきそうな単語や表現も出てきたので、ホームステイ先で自分の英語がどこまで通じるのかを試してみたいです。留学先で様々な事を吸収して、帰国後自分がどのくらい伸びているのかを測るために、再度受験してみたいです。

■高校1年 下牧 美沙さん

下牧 美沙さん

TOEFL Junior®は、問題用紙にメモをしてはいけないというルールがあり、「機密性が高いんだ」と感じました。他のテストでは問題用紙に線を引いたりしていたので、最初は戸惑いました。ライティングは書きたいことがあったのに、キーボードでの入力に慣れていないせいか、時間が足らなくなってしまいました。
コンピュータを使ってするTOEFL Junior® Comprehensive も全部で2時間14分のテストなので、集中力が続くようにならないといけない、と思いました。リスニングはCDなどで音声が流れるテストとは違って、自分のペースで取り組めるのは新鮮でした。
これからは、どこの会社で仕事するにしても英語が必要になるはずなので、英語を話せるようになりたいです。また、英語の本を日本語訳ではなく、作者が書いたそのままの文章をそのまま読めるようになりたいです。そして、そのまま聞けて、読める力をつけたいです。

石川茂先生から、今回の受験を振り返って

石川 茂先生さん

Q.今回TOEFL Primary®、TOEFL Junior®と、TOEFL®ファミリーのテストを導入された経緯を教えてください。

A.現在、あまりにも情報が多く、何をすべきか迷う生徒たちが増えています。大人も例外ではありません。
そのため先を見ようとせず、必要になった時に慌てるということが多いと感じていました。
今までは希望者のみでテストを受験させていましたが、まずは自分の未来を考えてもらうために全員英語試験を受験させることに踏み切りました。もちろん受験前には、スコアなどを気にしないよう伝え、楽しく受験ができるよう配慮しています。最近は留学を考える生徒が多いという点からも、TOEFL®ファミリーのテストを導入することにしました。

Q.今回TOEFL Junior®や、TOEFL Primary®を生徒さんが受験されましたが、ご感想をお聞かせください。

A.今回のTOEFL Junior®、TOEFL Primary®の実施にあたり、生徒には点数よりも受けて楽しかったと感じてもらえるように、また、先生方には点数を取らせるテストではなく、生徒に「世界で使われている英語を経験してもらうテスト」だと伝えていました。
TOEFL Primary®に関して言えば、リスニングがとても興味深いです。発話者は小学生ぐらいの子どもが話しているので、受験者にとっては大人の声より親近感がわくでしょう。TOEFL Primary®やTOEFL Junior® はスコア表示で、合否にとらわれないところが魅力だと思います。子どもたちの声を聴きながら、点数よりも「受けて楽しかった」という思いを感じてもらえるテストとして活用していきたいです。

Q.世界基準の英語力をどのようにつけさせようとお考えになっていますか?

A.TOEFL Junior®だとレベルが高くて「えっ」と驚いてしまいますが、最初のレベルであるTOEFL Junior®、TOEFL Primary®から少しずつレベルアップさせていくのがよいと思っています。これまでの日本の英語教育では「なんでも完璧でなければ」というミスを恐れるメンタル面の弱さ、「とにかく覚えて得点さえ取れればよい」という考え方が、真の英語力をアップさせる弊害となっていたように感じます。今までの英語教育の良い点は継承しつつ、現在勉強していることが全てに繋がるということを教えていくことが大切だと思っています。点数だけに囚われると周りが見えなくなり、プレッシャーなどに押しつぶされてしまいますが、何回か経験することでそれが全て線になることを教えていけば、自分でできるようになるはずです。詰め込むのではなく、何かやるきっかけを与えてあげるだけでいい。後はメンタル面を鍛えていけば英語に限らず、あらゆる面で自分を活かすことができると考えています。

Q.学校での英語学習のご実践について教えてください。

A.英語について言えば、「点と点をつないであげる」手助けをしたいと思っています。子どもたちはそれぞれ、何らかのプレッシャーを抱えています。学校の英語、塾の英語、英会話学校の英語など、それらを一つ一つ分けて考えてしまいがちですが、どれも英語力を上げるためには「一つのものなんだよ」と繋げてあげることが大事だと考えています。
また、一方的な講義型の授業だけではなく、自分たちで主体的に取り組む授業を行っています。生徒同士によるディスカッションを行ったり、生徒が問題を作成し、黒板を利用して生徒同士で解答させる。その後、生徒がその問題の解法について、解説をするなど、生徒を主体とし、私はフォローだけをするようにしています。
このような取り組みを通して、思考力・表現力・判断力、いわゆる人間力を鍛えることを目指しています。「君の問題がテストだよ」という感じです。ですので、毎日授業はワイワイガヤガヤやっていますね。何をどのようにすれば求められる解答が出るのか?人にどう伝えれば納得してもらえるのか?それが思考力・表現力・判断力、そして人間力を鍛えることにつながっていくと考えています。

Q.御校で目指されている生徒像を教えてください。

A.日出学園からよきグローバルリーダーを輩出すべく、日本の文化を理解し、それらを英語で表現できる人を育てています。リーダーになるには、まずよきフォロワーになること、フォロワーで挫折を経験し、それらを乗り越えてメンタルを鍛えていける生徒になってほしいと願っています。