有識者の声(近畿大学附属高等学校)

レポート2022.04.08
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有識者の声のページに近畿大学附属高等学校・田中 聖二副校長のメッセージが追加されました。
小・中・高・大と連携したグローバルリーダーとして社会貢献マインドを持って活躍できる「ニューエリート」を育成し、より早期からの使える英語の習得に取り組まれているメッセージです。

「世界に通用する18歳育成」を目指してTOEFL Primary®、TOEFL Junior®を導入しています

近畿大学付属高等学校・田中 聖二副校長

本校では、近畿大学の建学の精神「実学教育」と「人格の陶冶」の具現化のため、グローバル社会において世のため人にために貢献できる人材育成を主眼におき「世界に通用する18歳育成」を目標に掲げて教育に取り組んでいます。そのため、社会貢献マインドの醸成と21世紀型スキルの習得を強く意識して、グローバルスタンダードの教育を目指しています。

英語教育においては、コミュニケーション能力の育成を重視し、英語4技能をバランス良く習得させることに努めています。近畿大学進学コースにおいては、知識偏重の偏差値教育や従来の文法中心の日本型英語教育から離脱し、世界で通用する英語教育を目指しています。そこで、ケンブリッジ大学出版のテキストを使用して、オンリーイングリッシュでの授業を展開していますが、英語教育を通じて生徒の学びへのモチベーションを高めることを第一に考え、思考力・判断力・表現力、それに創造性や社会貢献マインドを育むことができればと考えています。英語科の先生方には、世界中の中高生に英語を教えることができる資格CELT-Sを取得に挑戦することを勧め、約30名が既に取得して指導に当たっています。もちろん、まだ発展途上で、より良い授業を目指して研鑽を積みスキルを向上させる必要があるため、他校の先生方にもご参加頂いて、ご指導やご意見等を頂ければ有り難いという思いと、これからの英語教育の在り方を共に考える機会を提供できればという思いで、セミナーを開催し授業公開をしています。

このような教育姿勢の中で生徒の英語力測定に利用しているのは、世界基準の英語運用能力テスト、米国ETSが作成するTOEFL®、TOEIC®になります。高大一貫英語教育としては、長年TOEIC®、TOEIC Bridge®を利用していますが、附属中学校では、3年前から新たにTOEFL Primary®を導入し、1年生は年間1回、2、3年生は2回、全生徒が受験しています。TOEIC Bridge®と比較しても、テスト内容や題材が、生徒の身近なものや日常会話、興味を持ちそうな話題で構成されていることが導入理由の一つですが、実際に担当教員からは、「授業で教えていることとテスト内容が近いことに魅力を感じている。」「スコアレポートが丁寧で、次にどう学ぶかの具体的なアドバイスもあり、生徒の学習へのモチベーションを上げるのに役立ち、英語学習に対する前向きな姿勢が生まれた。」等の意見があります。高校進学後は、近大進学を希望する生徒は、TOEIC Bridge®へシフトしますが、近大医・薬学部と国公立大学志望生徒は、引き続きTOEFL Junior®を受験しています。これは、大学入学後に各学部で求められる英語力や、将来、海外での学会発表等で、アカデミックな英語力が求められるケースを想定してのことですが、大学入学共通テストの出題傾向をみても、TOEFL Junior®受験が、効率的な大学受験対策にもなっていると確信しています。

因みに、本校の高校入試においては、中学校時代から積極的にグローバルスタンダードの英語力獲得に向けて努力する生徒を優遇する意味で、TOEFL Primary®、 TOEFL Junior®のスコア取得者が有利になるように配慮しています。また近年、附属小学校においてもTOEFL Primary®を導入し、より早期からの使える英語の習得に取り組んでいます。小・中・高・大と連携して、これらのテストを有効利用して、よりモチベーションの上がる英語教育を実践し、グローバルリーダーとして社会貢献マインドを持って活躍できる「ニューエリート」を育成できればと願っています。