アメリカの1年間の高校留学を経て感じたことは「当たり前の努力を重ねることの大切さ」續麻太清さんインタビュー(米国Vermont州St. Johnsbury Academy高校在学中)

導入事例2015.09.29
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續麻太清さん(米国Vermont州St. Johnsbury Academy高校在学中)

Q:まず、續麻さんが高校留学を考えるようになられたきっかけを教えてください。

A:中学3年からです。知人がニューヨークにある日本の大学附属の学校で学んでいる様子を聞いて、興味を持ちました。それから、カリフォルニアの大学を見に行ったり、海外の学生さんと交流するプログラムに参加して、ハーバードやMITといった学校を見るようになり、留学したいという思いがさらに強くなりました。そこで、高校1年の夏に留学しようと決め、アメリカのボーディングスクール受験の準備を始めました。

Q:具体的にはどのような準備をしましたか?

A:まずは「留学ならTOEFLだ!」と思い、TOEFL iBTを受験しましたが、歯が立ちませんでした。自分は学校でも英語もそんな苦手ではなかったのですが、あまりの難しさにびっくりしました。留学コンサルタントのEDICMさんにいって相談したところ、TOEFL Junior®の話をきき、それから2回受けました。
TOEFL Junior®は、TOEFL iBTの内容に比べて、理解できる話題も多く、高校生の自分でも歯が立つ感じでした。iBTを高校生で受けていいスコアを出すには、それこそ、インターナショナルスクールのような環境にいないとつらいのでは?と思います。あと、リスニング・文法語彙・リーディングという、一番基礎になる技能が測れて、その技能で勝負できるという意味でもとてもいいと思います。結局留学したあと、一番ベースの力になるのは、これらの力だと感じます。
TOEFL Junior®は、2回受けたうちの1回、スコアが良かった方を提出しました。745点でした。実は、今回、1年間留学した後の一時帰国の間にもTOEFL iBTを受けました。それでもまだ、難しいテストだと感じました。レクチャーを聞いてそれに対して答えるスピーキングの問題などはまだ難しいですよ。ただ、日常の会話のリスニングや、分量の多い文章の読解等は、日頃のアメリカでの学校生活で、自分でも伸びてきた実感がありました。

Q:アメリカでの学校生活はいかがですか?

A:実は、自分は日本の高校生活を送っていた時はなかなか自分でやらないタイプでした。でも、アメリカに行くと本当にみんなやる気があり、宿題をやってこないなんて言う人は一人もいません。全授業にアサイメントがあり、必死で勉強していきます。学校には1000人ほどの生徒がいますが、300人が留学生、700人がアメリカ人です。留学生の国籍も様々で、ヨーロッパ、中東、アジアなど、世界中から集まっています。1年ぐらい海外に行けば、英語は喋れるようになる、と考える人もいますが、自分で勉強しない限りは絶対にできない、と1年間留学して痛感します。最初は授業の半分も聞き取れずに、くらいついていくような毎日でした。テストで点を取る事よりも、まずはわからないことをなんとか質問し、小テストと課題をこなすことで少しずつついていけるようになりました。半年たったところでやっとテストの点も伸びてきました。そうして1年間学習してみて、リーディングがすべての基礎になっていて、しっかり読む力と語彙や文法の力がつくことから、リスニング、スピーキングもできるようになることも実感しました。

 先日帰国した時を利用して、これから日本の大学入試に使われるというある大学が開発したテストも受けてみましたが、リスニングはほぼ満点でした。受験してみて、TOEFL Junior®のリスニングと同じぐらいか、少しTOEFL Junior®の方が速いぐらいかな?と感じました。アメリカの学校では本当に多くのものを読んで聞いているので、そこからリスニング力が伸びてきたことを実感しています。
 また、リーディングができるから、いい英文を借りて書けるようになり、ライティングの力も伸びます。ですので、リーディングとともに、語彙や文法もしっかりできるように自分でも勉強しています。当たり前の努力を重ねることができる人が、結局は、どんな分野でも活躍できる人になるのだと思います。

續麻太清さん(米国Vermont州St. Johnsbury Academy高校在学中)

Q:これからの夢を教えてください。

A:今はアメリカの大学に行くことを目標に、目標スコア目指してTOEFL iBTなどを受験して準備をしています。アメリカの大学から大学院で学んでみたいですね。そして、MBAをとり、世界の人のために貢献できるような仕事ができればと考えています。

Q:今後留学を考える方へ一言メッセージやアドバイスをお願いします。

A.少しでも「留学」を考える人は、できるだけ早くから英語の勉強をして、留学をするためにはどの程度の英語力が必要かを知るためにもTOEFL Junior®を受けてみることは大事だと思います。ETSが作っているテストなので海外でも受け入れてもらえます。残念ながら国内のテストは海外で知られていない場合がほとんどなので受け入れてもらえることは少ないようです。けれどもいきなりTOEFL iBTは難しすぎるし、日頃の学習の成果が出しづらいと思います。日頃の日本での学習の成果を測るためにも、リスニング・文法語彙・リーディングを測定するのがとても合っていると思います。

 留学、ということを考えるとまずは「話せる」ということを考えがちなのですが、まずは一番基礎になる力をしっかり伸ばすことが、留学してからも自分の力を発揮できる近道だと思います。これから留学される人は頑張ってください。