第5回GC&Tセミナー報告レポート

レポート2017.09.29
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第5回GC&T主催セミナー(タイトル:次世代型英語教育へのチャレンジ)が、大阪(9月3日)、東京(9月24日)で開催され、英語指導に携わる教育関係者の方々が多く来場されました。セミナーの模様をレポートいたします。

大阪会場の様子
大阪会場の様子

■基調講演

向後先生
向後先生

敬愛大学国際学部国際学科向後秀明先生(前文部科学省初等中等教育局教育課程課・国際教育課 教科調査官)より、文部科学省時代にご覧になられている国内の英語教育の状況、そしてこれから目指すべき姿についてお話しいただきました。
「4技能(聞く・読む・書く・話す)」に加え、「話す」を「双方向とのやりとり」と「発表」に細分化させた「5領域」を総合的な英語力として習得するための育成が必要である。受験突破のための英語学習ではなく、コミュニケーション能力育成のための英語学習をしていただきたい」と強調されていました。

〇英語教育改革がなぜこのような形で行われようとしているのか、向後先生のお話で実感できました。 現場ではまだまだ…と思うことも多いですが、他の先生方と協力して推進していかなければと思いました。
(岡山県:中学教員 大阪会場)
〇個人のそれぞれの英語力を見極めて、個人にあった授業をすることを考えることが、英語で授業を行う際は大事であると思った。
(埼玉県:高校教員 東京会場)

TOEFL Junior®およびTOEFL®ご活用背景、授業内容

吉田先生
吉田先生

大阪会場では、清風南海中学高等学校 吉田成先生から、「高校で世界に通用する英語力」を育まれているご実践を、東京会場では、日出学園中学高等学校 石川茂先生から、「一人ひとりにあわせた英語教育の中で『世界のテスト』であるTOEFL Primary®やTOEFL Junior®を活用されている実践」をご発表いただきました。

石川先生
石川先生
〇吉田先生のお話は、とてもハイレベルなお話をされているけれど身近に「やってみよう」と思えるお話も満載でした。TOEFL®を目指していく上で前段階のTOEFL Junior®を活用されている実践例も伺えたことも収穫でした。
(大阪府:高校教員 大阪会場)
○石川先生のお話では、「(TOEFL Junior®など)様々な試験にチャレンジさせる」ということが新しい切り口で興味深かったです。
(東京都:高校教員 東京会場)

■ミニワークショップ

秋田県の公立小学校でTOEFL Primary®の活用事例を紹介された国際教養大学の町田智久先生。実際に小学校の先生と実践されている内容をベースに「CEFR A1~B1レベル相当」の英語指導ワークショップを行っていただきました。現在はTOEFL Primary®を年3回受験し、生徒の英語力、モチベーションの効果を測っていらっしゃいます。
当初「英語で授業を進めていくのは重荷」と言われた担任の先生が、「大変ではない」と話されるようになった「姿勢の変化」に比例し、子どもたちが「英語の学習が楽しい」と答える割合は増え続けているそうです。

町田先生
町田先生
〇インプットを多くすることで自然とアウトプットへつなげていくという話が印象に残った。また必ずしも発話による理解を求めなくても良いという話から、英語が苦手な子どもに寄り添う方法がわかった。
(埼玉県:中学教員 東京会場)
〇これからはかつて取り組んでいた『文法訳読』をベースとしたインプットではなく、コミュニケーションに向けたリスニング・リーディングのインプットを多くしていく必要があるのだと思いました。
(兵庫県:中学教員 大阪会場)

荒牧様
荒牧様

株式会社Institution for a Global Societyの荒牧様からは「TOEFL®で発揮できる力をICT教育で」をテーマに、先生方の日頃の英語指導サポートを行いながら学習者の英語力を伸ばす学習システム『e-Spire』を活用しながら、ライティングの添削機能を実演いただきました。AI(人工知能)により修正提案や自動採点をすることで学習・指導の効率化が果たせるアイデアをご紹介いただきました。

〇ライティングの指導と評価の難しさに悩んでいたので今回参加しました。荒牧先生のお話を伺い、ICTを活用していくことで、生徒にとっても、教師にとっても評価の軸が明確で、指導も楽になると実感しました。
(大阪府:教育関係団体 大阪会場)
○学校の現場ではどうしても業務過多の状況になってしまいがちです。ICTを導入することにより内容の評価に時間を割けるのはとても良いと思いました。
(神奈川県:教育関係団体 東京会場)

■パネルディスカッション

荒牧様
会場からの質問に答える講師の先生方(東京会場)

最後は両会場とも、ご登壇された講師の先生方とともに、「めざすべき英語力とその育成を可能にする指導とは?」をテーマにディスカッションが行われました。

参加された会場の方々から教育現場の率直なお悩み、授業の工夫点についてアドバイスいただきたいなどの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われ有意義な時間となりました。