教員向け英語教育セミナーを開催しました

レポート2014.11.28
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グローバル・コミュニケーション&テスティングは、株式会社Z会と共催にて、『グローバル人材育成ニーズの高まりと、中高英語教育・大学入試への影響』というテーマのもと、中学校・高等学校の先生方を対象とした教員向け英語教育セミナー(仙台、東京)を開催いたしました。本レポートでは、11月1日(土)東京会場でのセミナーの様子をご案内いたします。

登壇者

第1部

グローバル化の波を受け、変革を迫られる英語教育と大学入試~ TOEFL Junior®等、資格検定試験の活用~
小椋 茂生 (グローバル・コミュニケーション&テスティング 事業部長)

第2部

トップ大学が求めるグローバル人材とは? ~変革する大学入試と新教育課程への期待~
島田 康行教授 (筑波大学 アドミッションセンター長)

第3部

セミナーの様子

英語でのグループワーク、ディスカッション等を通して、生徒の思考を変える指導法
久保 敦先生、マイケル・プライド先生 (立命館宇治中学校・高等学校)

第1部

第1部では「変革を迫られる英語教育と大学入試(資格検定試験の活用)」というテーマのもと、グローバル・コミュニケーション&テスティング小椋から、英語テストの設計思想について、現在の英語教育の動きを鑑みながら講演いたしました。

「テストには妥当性、信頼性、公平性の3つの要素が重要である」ことを中心に、具体例も含めて30分程度講演いたしました。

項目で求め
られる観点
TOEFL®に
おける具体例
妥当性
(Validity)
項目で求められる観点
測定したい能力が、意図通り正確に測れているか?
TOEFL®における具体例
十分な統計データと専門的見地(他テストや指標、セクションと合計、公平性、テストデザイン、開発プロセス、専門家や発注者)に基づき設計されている。例えばTOEFL®では、複数の国の専門家を集めた上で調査・研究を実施している。
信頼性
(Reliability)
項目で求められる観点
常に同じ基準に基づいた評価結果になっているか
TOEFL®における具体例
異なるフォームのテストでも結果を等しくする統計処理(Equating=スコアの同一化)が行なわれている。そのため、「能力が同じ」である場合は、どのテストを受験しても「結果が同じ」になる。
公平性
(Fairness)
項目で求められる観点
全ての人が平等に測りたい能力を測定できているか?
TOEFL®における具体例
人種・性別・地域など、世界中の多様な受験者において、テストフォームの内容で差が出ないように出題されている。

また、グローバル・コミュニケーション&テスティングが運営する小中学生向け英語テスト 「 TOEFL Primary®」のサンプル問題を先生方に紹介し、実際のTOEFL®の問題をご覧いただきました。

第2部

筑波大学の島田 康行教授より、「変革する大学入試と新教育課程への期待」というテーマのもと、お話しいただきました。島田先生は筑波大学のアドミッションセンター長であられます。

前半は「筑波大学における入試改革」について、創立当初から目標として掲げられている「国際性、未来志向、問題解決型人材の育成」を軸にお話いただきました。このたび筑波大学はスーパーグローバル大学に指定されましたが、外国人教員の数やTOEFL ITP®スコアの目標については、今まで目指していたものと方向性は変わっていないようです。中でも、「『多様性』を大事にしたい。その中から『相互触発』という機会が増加することを期待している。」という言葉が印象的でした。
TOEFL®など4技能の外部検定英語テストの導入について、今年度中に筑波大学よりアナウンスされる予定とのことです。

後半は「高校教育に期待すること」について、島田教授が研究されている具体例を交えてお話いただきました。高校「国語」教育において「読む」ことに偏りがあり、「話す」「書く」「聞く」ことに意識が向いていないことを問題意識として捉えられていました。「大学に入学すると、すぐに学生はアカデミックライティングをしなければならない。国際バカロレアに限るものではない。実のある教育をしてほしい。」というメッセージに、多くの先生方が熱心にメモを取られていました。

第3部

マイケル・プライド先生による講演

第3部では「英語でのグループワーク、ディスカッション等などを通して、生徒の思考を変える指導法」と題し、立命館宇治中学校・高等学校の久保 敦先生とマイケル・プライド先生による講演が行なわれました。

立命館宇治中学校・高等学校は、2009年に国際バカロレア・ディプロマプログラムに認定、また、2014年にスーパーグローバルハイスクールに指定されています。

講演では、立命館宇治の授業の取り組みを中心にお話しいただきました。例えば、英語で数学や歴史・科学をどのように学ぶのか。授業で生徒たちが主体になって問題意識を持って学ぶための問いかけの例だけでなく、インタラクティブな授業をするための教室内レイアウトや先生の問いかけ、生徒の役割分担のあり方など、実際の指導の様子のビデオを見ながらご紹介いただきました。

リーディングをする際、また、会話やディスカッションをしていく際にどのように話を展開していけばよいのかの具体的な指導例もお話しいただき、会場の先生からは実際の授業に使えるお話がたくさんあった、と好評をいただきました。

今後もグローバル・コミュニケーション&テスティングでは、同様のセミナーやワークショップなどを随時開催して参ります。