Chaminade College Preparatory School (アメリカ ミズーリ州) 入学事務責任者Mark Baczynskiさんインタビュー

導入事例2017.02.06
  • TOEFL Junior®
  • 教育関係者インタビュー
  • 海外
  • 留学

Chaminade College Preparatory Schoolはアメリカ ミズーリ州のカトリック男子校のボーディングスクール。海外からの留学生も多く受け入れており、現在も日本を含む16か国からの留学生が学んでいます。
今回、同校入学事務責任者のMark Baczynskiさんに、世界で学ぶことの素晴らしさ、また、そのためにはどのような力をつけ、留学に向けて準備をしておけばよいか、お話を伺いました。

Q:まず、学校について教えてください。

A:本校は、中学・高校があるボーディングスクールで、全校生徒は800名。1910年の創立からカトリックの思想に基づいた教育を行っています。セントルイス郊外にある学校は、広大で緑豊かな敷地内に、教室棟、寮、教会があり、サッカー場、野球場、テニスコートなど、スポーツ設備も充実しています。
学習面のみならずスポーツにも力を入れており、サッカーが全米の高校の大会で2位に輝き、バスケットボールは州大会で優勝しました。世界の有名スポーツ選手も輩出している学校です。

Q:留学生は何名ぐらいいらっしゃいますか?

A:海外からの留学生は約80名です。アジアからの留学生は多く、全留学生の60パーセントがアジアからの生徒です。特に中国の留学生は多く、とても熱心です。中国からの留学生は全部で28人。日本からの留学生も4名います。
 海外の生徒の受け入れのためESLプログラムもあります。留学生受け入れの際は語学テストのスコアを提出いただいて、その生徒のレベルを見るようにしています。TOEFL®  iBT、iTEP SLATE等の指標を使っていますが、中でもTOEFL Junior®を多く使っています。

Q:TOEFL Junior®を使われてのご感想を教えてください。

A:中・高校の留学生にはレベル的にも内容的にも、TOEFL Junior®がぴったりだと感じています。TOEFL® iBTは大学向けのため、題材レベルが非常に高く、シチュエーションも中高生のものとは異なります。TOEFL® iBTを受けてもらっても、彼らのレベルにはあまり合っていないと感じています。

Q:貴校へ留学する際の目安スコアはどれくらいですか?

A:各学年の基準は6年生でTOEFL Junior® 650点、7年生は700点、8年生は750点、9年生では800点です。これは「合格最低スコア」というわけではなく、状況に応じて入学か否かを判断するために使っています。例えば、スコアが低めでも、スポーツや音楽などに積極的に取り組んでいれば入学を許可したケースもあります。逆にスポーツや音楽、チームで何かを作り上げる等の経験が少なく、勉強に集中してきた生徒たちには英語力を求めています。彼らは留学後、学校生活や環境に慣れるのに少し時間を要することもあるからです。

Q:留学には、どのような力が必要だと思われますか?留学生を受け入れるお立場からご覧になって、やはり「英語力」でしょうか。

A:もちろん英語力は大切です。けれども、これはケースバイケースです。音楽やスポーツができたり、ロボット工学など、興味を持てるものがあることがとても重要だと感じています。例えば、語学テストのスコアが少し悪くても、学校のサッカーチームやジャズバンド、ロボットクラブに入り、興味のあることで友達と話をしたり、本を読んだりしていくと語学も伸びていきます。「勉強の英語」だけだと、そこまで伸びなかったりすることもあるのです。

Q:日本人留学生の特徴を教えてください。

A:私はこれまで7年間、多くの留学生を見てきました。その中で日本から来た生徒たちも見ていますが、日本からの生徒たちは総じて、スピーキングとリスニングが苦手で、リーディングやライティングに強い、という子が多いようです。授業で先生がいっていることはわからなくても、あとで教科書を読んで理解することができ、最終的には授業の内容を理解して、授業についていけることになります。また、自分の考えをノートに書けるライティング能力も持っています。基礎的な力はとても大切です。
 スピーキングとリスニングは、現地での経験や環境で伸ばせる技能でもあります。そして、そこに「自分の興味のある分野」が加わると、最初はつらくて大変でも、どんどん学校生活も英語の学習も楽しくなっていきますね。

Q:日本には留学を考えているけれど、なかなか一歩を踏み出せないという人もいるようですが…

A:そうですね、誰しも最初は不安でしょう。まずはサマースクールに参加してみるのがいいと思います。そこで現地の学校の授業や、クラブ活動に参加してみて、雰囲気を知ってから考えてみるといいと思います。留学するまでは本人も保護者も心配になるものですが、まずはやってみることでしょう。
今学校に留学している日本人の生徒も「内気になってはダメ、アメリカでは自分からわからないところを聞きに行かなければ気付いてもらえない、でも、一つのことを一生懸命やっていれば、周りが寄ってきて手助けしてくれる環境です」と自分の体験談を話しています。私たちの学校に入学していただければ、学校のスタッフが見守ってヘルプしますので大丈夫ですよ。

Q:では、学んだ英語を世界で活用したいと思っている日本の子どもたちに、メッセージをお願いいたします。

It's important to study English and to see the world.
You also need to get involved in your community and school and be the best person you can be.
Study hard, take the TOEFL Junior® to test your ability and continue to get better.

英語を勉強して、世界を見ることは大切です。
地域や学校に溶け込み、理想の自分に近づけるよう努力してください。
一生懸命勉強し、TOEFL Junior®を受けることで自分の能力を理解し、さらなる英語力向上を目指してください。

(以上)

Chaminade College Preparatory School
~A Catholic school in the Marianist Tradition for Young Men in Grade 6 through 12~

Address:425 South Lindbergh Boulevard, Saint Louis, Missouri 63131-2729, USA