【前編】「ひょうごグローバル・リーダー育成キャンプ」(兵庫県教育委員会)レポート

導入事例2015.09.15
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ひょうごグローバル・リーダー育成キャンプ

英語で学ぶ4日間!

ひょうごグローバル・リーダー育成キャンプ 兵庫県教育委員会では2015年度より、県内の高校2年生と中等教育学校5年生(約100名)を対象とした「ひょうごグローバル・リーダー育成キャンプ」が始まり、サマー・キャンプ(7/30~8/2加東市にて)とスプリング・キャンプ(翌年3/26~28南あわじ市にて)の2回にわたっての開催となります。

このキャンプは、将来、国際社会において活躍できるリーダー的役割を果たす人材を育成するため、生徒が英語での討論等を通して、論理的思考力や表現方法を工夫しながら伝える能力の向上に取り組むことを目的にしています。

Theory of Knowledge 今回は兵庫県立教育研修所(兵庫県加東市)で開催されたサマー・キャンプ2日目を見学させていただきました。インターナショナルバカロレアでも使用する『Theory of Knowledge』をベースに、西オーストラリア州からの交換教員とALTの先生が、5つのグループに分かれた参加者と、ディスカッションやグループワーキングなどを通じて、論理的な物事の捉え方・考え方やプレゼンテーションの方法を学んでいきます。サマー・キャンプではグループごとにテーマを設定し、スプリング・キャンプではリサーチ内容をまとめプレゼンテーション準備と発表に取り組んでいきます。

2日目にはTOEFL Junior®にチャレンジ!

ひょうごグローバル・リーダー育成キャンプなお、このキャンプでは2日目の午前中にTOEFL Junior®テストが実施され、多くの参加者の皆さんにとって人生初となるTOEFLに取り組んでいただきました。テストはサマー・キャンプとスプリング・キャンプの合計2回で実施、参加者の英語力の伸びを測定します。

実際に参加された方にお話を窺いました。

◆参加者インタビュー

中道 愛乃さん(高校2年生)

中道 愛乃さん

Q:キャンプに参加した理由を教えてください。

A:元々、将来英語を使った職業に就きたかったので、こういったキャンプや留学には極力参加したいと思っていました。今回のキャンプも学校から募集があり、先生にも声をかけてもらったのでぜひ行ってみようと思いました。

Q:2日間を終えての感想は?

A:ALTの先生が全員に向かって言っていることはまだまだ理解するのが難しいと感じていますが、自分に向かって話しかけてくれる時はかなり聞き取れるようになってきています。また、普段は小規模な学校に通っているので、他校から来ている参加者と仲良くなれたことが楽しいです。

Q:このキャンプのあと、取り組みたいこと・頑張っていきたいことは何ですか?

A:元々聞き取る力が弱いと思っていたので、もっとALTや英語を話す人たちと積極的に関わって会話をしてリスニング力や伝えられる力を伸ばしていきたいと思います。

Q:TOEFL Junior®を受験された感想を教えてください。

A:通っている英語塾でTOEFL®を模したテストを受けていたので、何となく感覚はつかめていると思っていました。ただ実際に受けてみると、TOEFL Junior®でも結構難しいと感じました。特に「文法・語彙」は時間も足りなかったです。

Q:夢は何ですか?

中道 愛乃さん

A:英語を使った職業に就きたいと思うきっかけが、TV番組で見た通訳の方。英語をはじめた頃だったのですごくかっこよく見えました。また、先日は中国へ短期研修に行ったのですが「日本人がTVなどから抱く中国人のイメージと実際が違うなあ」という印象を受け、もっと本当のことをしっかり共有できればいいなあと思いました。これがきっかけで、最近では報道関係に就きたいとも思っています。

高橋 翼さん(高校2年生)

高橋 翼さん

Q:キャンプに参加した理由を教えてください。

A:学校でESSクラブのリーダーをやっているのですが、来年は受験で行けないこともあり、今年が良い機会だと思って参加しました。一つのトピックについて英語で議論したり取り組める点に魅力を感じました。

Q:2日間を終えての感想は?

A:堅苦しい感じの活動かと思っていましたが、1日目から初対面同士話し合えて、昨日会ったと思えないくらいにみんなで仲良くやっています。また、普段学校ではALTの先生への質問が伝わらなくても誰かが訳してくれていましたが、ここでは英語しか使えない環境なので、どうにかして伝えようとする姿勢に自然になってきました。「逃げられない」というのが逆に良いです。

Q:このキャンプのあと、取り組みたいこと・頑張っていきたいことは何ですか?

A:語彙は多いほうが良いということをキャンプで痛感しました。語彙力には結構自信がありましたが、まだまだだなあと感じました。リスニングについても、日頃の授業や普段の会話レベルではなく、もっとスピードの速いものでも聞き取れるような力をつけなければと思いました。

Q:TOEFL Junior®を受験された感想を教えてください。

A:英語を英語のまま吸収する力が求められるようなテストだと思いました。特にリスニングはスピードが速かったですし、文章が繋がっていて単語だけで聞いているようなリスニングとは全く違うと感じました。テスト全体を通じては、速く読みこなしていく力が必要なテストだとも感じましたが、使っている題材はそれほど難しい内容はなく、身近なものが多くて、そのストーリーの中にも新しい発見がありました。

Q:夢は何ですか?

高橋 翼さん

A:幼稚園の頃から一貫して消防士になりたいと思っています。レスキュー隊を目指していた時もありましたが、母が消防の事務の仕事をしていたこともあり、消防士の方にも相談して、今は救急救命士を目指しています。救急救命士になれば、英語が使えればより相手を理解してあげることもできますし、もしレスキュー隊になった時も国際的な活動の際には英語が必要になってきます。英語によって活動の幅が広がると考えています。

兵庫県教育委員会事務局
教育指導班 特色教育担当
指導主事 中井 里絵 先生

中井 里絵 先生

Q:「ひょうごグローバル・リーダー育成キャンプ」の魅力を教えてください。

A:「ひょうごグローバル・リーダー育成キャンプ」は夏季休業中に3泊4日で実施するサマー・キャンプと春季休業中に2泊3日で実施するスプリング・キャンプの計7日間で実施します。生徒はALTと生活をともにし、普段の学校生活ではなかなか体験できない英語のみを使った生活を体験します。また、県内の様々な地域から集まった生徒と英語で議論を行うことで、多様な価値観や考えに触れながら英語力を鍛える事もできます。今回のサマー・キャンプでは、英語に興味を持つ生徒が集まることで、他の生徒から刺激を受け、英語学習に対するモチベーションが上がった生徒も多く見られました。

また、サマー・キャンプでは、5人1組で班を作り、ディスカッションを通じて課題研究のテーマを決定しています。今後はスプリング・キャンプまでに、各班で設定した研究テーマについて協力して調査を進め、スプリング・キャンプでその調査結果をまとめ、英語によるプレゼンテーションを行う予定です。

Q:今回、TOEFL Junior®をご活用頂いたのは何故ですか?

A:今後、生徒は海外留学等を視野に入れる中でTOEFL®を受験する機会もあると思うのですが、まずはその第一歩としてTOEFL®がどのようなテストなのかを体験させたいと考えています。しかしながら、通常のTOEFL®では高校2年生にとってはレベルも高く、受験料も高価となるため、難易度的にも価格的にも生徒のレベルに適しているTOEFL Junior®を受験することにしました。生徒はこの受験を通じて、海外で学ぶために必要な英語力が実感でき、これからの英語学習に対する意欲を高められると考えています。今後、春季休業中に同じ生徒を対象に実施するスプリング・キャンプにおいてもTOEFL Junior®の活用を予定しており、キャンプを通じて英語力がどのくらい伸びたかを図る指標とする予定です。

Q:実際にTOEFL Junior®テストや受験風景をご覧になられて、どのようなご感想をお持ちになりましたか?

A:アンケート結果からは受験した生徒の80%が「難しかった」と答えていましたが、生徒たちは最後まであきらめずに一生懸命受験しており、英語に意欲的に取り組む生徒たちの姿を見ることができました。これまでTOEFL®を受験したことのない生徒たちにとって、貴重な体験となったようです。

Q:このキャンプを通じて参加者にどうなってもらいたいと思われていますか?

A:自分の通う高校だけでなく、様々な学校の生徒と出会い、意見を交換することで多様な価値観や考え方に触れ、広い視野をもって将来について考えられる生徒へ成長してほしいです。また、キャンプで学んだことを各学校に持ち帰り、周りの生徒に伝えてもらい、より多くの生徒が刺激を受けられるよう、まずは各学校でのリーダーとなってほしいと考えています。