「実際に使える英語」を身につけるための TOEFL Junior® 活用~目白研心高等学校 森岡浩希先生インタビュー

導入事例2016.12.15
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私立目白研心高等学校(東京都新宿区)Super English Courseでは、TOEFL Junior®を活用しながらTOEFL iBT®を目標とし、さらには世界に飛び立てるための実践的な英語教育を行われています。
Super English Courseでご指導にあたられている森岡浩希先生より、導入の経緯や、テストの結果をどのように次の目標設定に活かされているのかなど、お話を伺いました。

Q:TOEFL Junior®導入の経緯を教えてください。

A:私が担当をしているSEC(Super English Course)では、高校3年時に、生徒たちがTOEFL iBT®80点が取れる力をつけることを目標として指導をしています。言うまでもなくTOEFL iBT®は、高校生にとってはとてもレベルが高いテストで、日本で作られたテストとは全く性質が違うテストです。いきなりTOEFL iBT®を受験するのは大変です。その架け橋になるテストを、ということで、TOEFL Junior®を導入しました。
テストの内容も中学生・高校生に合っていて、科学や歴史や地理などの題材もあり、英語だけやっていたらよいのではなく、他教科も大事であると、生徒自身が気付ける内容であることもよいと感じました。まずはTOEFL Junior® を受けて、リスニング・リーディングのテストの形式や量、内容などに触れ、高2の春からはTOEFL iBT®をと考えています。

Q:テスト受験の際に大事にされていることはありますか?

A:テストを受けたあとに、その結果をふりかえり、計画を立てて何をするのかを自分で考えさせています。
例えば、最初にTOEFL Junior®を受けた中3の1回目のテストの後には、このテストをなぜ受けているのか、世界の中での自分たちの位置はどのぐらいか?といったことを伝えました。そして、テスト実施の時に取ったアンケートから、モチベーションが高く、明確な目標を持っており、英語を楽しんで学習する人の方がいい結果であるということも伝え、これから受けていくテストをどう活用したらよいかを考えさせました。
2回目のテスト受験からは、私が作った目標シートをもとに、次に受験するときはどのぐらいのスコアをだせるようになりたいか、そのためには日ごろどのような学習をしたらいいか、一人ひとりに記入させています。
その際に注目しているのは一人一人のモチベーションがどう変化していくかであり「学校の平均」や「クラスの平均」より上や下、ということではありません。
けれども、結果的にTOEFL Junior®は、1回目からクラス全体のスコアも上がってきました。そのことも大変うれしい結果として受け止めました。

Q:SECのコースのご指導の中で、注力されていることは何ですか?また、その中でTOEFL Junior® やTOEFL iBT®はどのような役割を果たしているとお考えになりますか?

A:SECのコースの学習の中で、私たちが大事にしていることは、「自分が身につけた英語で何ができるのか?何をするのか」ということです。ですから、単に「英語の勉強」に力を入れるのではなく英語を使って世界で活躍をしている方の特別授業や講演会も多く行っています。そこでは積極的に質問する、自分から発信していくように伝えています。単に英語で何かが話せるだけではなく、まずは日本語から、積極的に話を聞いて、自分で考えて、質問して対話ができるように伝えます。それが、英語だけではない「学習のベース」だと感じています。
自分の意見を考えて、発信できるための試みとして、SECの生徒たちには私がフェイスブックを通して議論のテーマを提示し、その後自分の意見を英語で書かせ、それを音読させて、iPadに吹き込んで音声ファイルで送るという課題をしています。初めは拙い意見だったのに、回数を追うごとに具体的な例なども交えて、いい意見が出せるようになりつつあります。
私たちは実際に使う英語、道具としての英語を学んでいってもらいたいと考えており、その指導の中にTOEFL®のテスト受験があるのだと思っています。
生徒たちには、単にスコアを上げるためだけの勉強をしてほしくはありません。けれども、私たちが身につけてほしいと願っている「実際に使う英語」「道具としての英語」を学んでいく中で、結果的にTOEFL®でも通用する実践的な英語力が身についてくることを目指しています。そのことが、このコースの学びの中で「TOEFL®を受ける意味」だと感じています。