現在はコロナ禍の影響で、リモートによる海外交流を実施している。児童は一人1台パソコンをもっているため、それを使ってZoomでやり取りをする。例えば、カリフォルニア州サンフランシスコのRosa Parks Elementary Schoolの児童 と、10人程度(生光4人、Rosa6人)の少人数グループに分かれて自己紹介やゲームをしたり、ニュージーランドのWaihi Beach Schoolの児童と、月1回、テーマを決めて話し合ったりするなど、定期的な交流を楽しんでいる。
リモート海外交流の様子
リモートでの交流以外にも通常は、小学4年生からカリフォルニア研修やオーストラリア研修に参加するなど、それぞれの学年に合わせて、さまざまな経験を積むことができる。例えば、ハワイのコナ島にある姉妹校IPCS (Innovation Public Charter School)との交流学習もその一つだ。2年に1度の割合でIPCSの児童が生光学園を訪れ、書道や伝統文化の授業や交流学習を行う。また、小学6年生は、10日間のハワイ修学旅行でIPCSへ足を運び、ホームステイや日米合同授業などを体験する。
英語力の定着を測るために、年に1回、希望者を対象にTOEFL Primary®やTOEFL Junior® Standard のテストを実施している。 児童の中には、安藝魁真君のように小学4年生で、TOEFL Junior® Standard のスコアが、高校卒業程度(CEFR:B1)以上に到達するケースもある。魁真君は、小学2年生でTOEFL Primary®を初受験。3年生からは毎年TOEFL Junior® Standard を受けて着実にスコアを伸ばし、“英語運用能力”の伸び率を自分で確認し、日頃の英語学習に活かしている。
トム・アレン先生
魁真君の授業を受けもつ外国人教師のトム・アレン先生は、次のように話す。 「魁真君は、両親とも日本人ですし、帰国子女でもなく海外経験もありません。ごく普通の家庭で育ちながら、英語運用能力を確実に伸ばしている要因としては、魁真君自身の向上心の強さにあると思います。日頃から学校の授業や活動に積極的に取り組み、わからないことは、英語だけではなく、理科や社会でもすぐに調べるなど、多面的に努力をすることができる力をもっています。英語で表現するならば、“Extra Effort”です。授業以外の場面でも、周りにいる外国人の友達や先生と日本語を使わずに英語で話したいという意欲が高く、何事にも前向きで自発的に学ぶ姿勢がTOEFL Junior® Standard の好成績にもつながっています」
TOEFL Primary®のテストに初めて挑戦したのは、小学2年生の時です。小学3年生からは、TOEFL Junior® Standard を受けています。毎年、TOEFL®テストを受けることによって、自分自身の課題を発見することができます。初めて受験した時は、リスニングのスピードが速くて驚きましたが、TOEFL®テストを受験したおかげで、何を勉強したら良いのかが具体的にわかるようになりました。今は、リスニング力を磨くために、ネイティブスピードの英語を聞いたり、単語量を増やすための問題集に取り組んだりしています。学校でも外国人の先生と英語だけで会話をするように意識しています。また、空いた時間を使って、あえて難しそうな洋書を選んで読むように心がけています。