北海道教育大学岩見沢校芸術・スポーツビジネス専攻では外部英語検定試験のスコアを活用した入試がスタートし、TOEFL Junior® Standard(ペーパーベース・2技能版、以下「TOEFL Junior®」)のスコアが活用されています。芸術・スポーツ文化学科 福原崇之准教授にスコア活用の経緯や目的についてお話を伺いました。

Q:大学入試でのTOEFL Junior®スコア活用の経緯と入学時に求めたい力を教えてください。

TOEFL Junior®は海外で学校生活をするために必要となる英語力を測ることができる世界基準のテストです。どれくらい実践的に使える英語のスキルを持っているのかを世界共通の指標で測れます。ここがスコア活用に至った大きなポイントです。
本学の芸術・スポーツビジネス専攻は、芸術界やスポーツビジネス界で活躍するグローバルな人材を育成していくことを目指しています。芸術もスポーツビジネスもグローバル化が進んでいるため、関わる人たちにはどうしても英語力が必要になります。
英語に興味を持ち、英語の基本知識や基礎レベルのスキルを身につけた学生、さらにできれば実践的に使える英語力を身につけた学生に入学してほしいと思います。その実践的に使える英語力を身につけているかどうかを測定するものとして、TOEFL Junior®は最適なテストだと思います。

Q:入学後に伸ばしてほしい力はどんなものでしょうか?

本専攻は3年生で「ビジネストレンド」という授業を全員受けます。キャンパスで学んだ力をフィールドワークで生かすという授業であり、海外のスタジアムや施設に行って芸術ビジネスやスポーツビジネスに触れます。事前に「何を学びたいか」というテーマを自分たちで決めて計画を立て、帰国後には現地で学んだことを発表します。前回は「平昌オリンピック500日前」というテーマで韓国に行きました。来年度の訪問先は未定ですが、芸術・スポーツビジネスが学べるところを訪問する予定です。また、1年生から3年生までが参加する「地域プロジェクト」という授業があります。地域イベントの企画を作り、実際に運営を担当します。例えば、「岩見沢市にある郷土科学館のプラネタリウムの入場者を増やすにはどうしたらいいか」というテーマのプロジェクトを行いました。ポスター作成を担当する専攻や、館内音楽の作曲・演奏を担当する専攻がありましたが、芸術・スポーツビジネス専攻の学生はアンケートを作って来場者調査を行いました。このようなプロジェクト型の授業を通じて、テーマ作りや計画作り、事前準備などの体験をすることにより、実践的なビジネスの力を身に付けてもらいます。
芸術・スポーツビジネス専攻はプレイヤーでなくビジネスを支える人たちを育成することが使命です。グローバル社会のビジネスパーソンがより求められる仮説・実践・検証の経験と方法を身につけてもらえるカリキュラムを準備しています。

Q:学内のカリキュラムにTOEFL Junior®はどのように貢献できるでしょうか?

芸術ビジネスやスポーツビジネスはアメリカやヨーロッパが中心となりますので、最新情報や論文を読む時にやはり英語が必要になります。また、ビジネスの世界は物事が進むのが非常に早いため、英語ができないとニュースやインターネットで最新の情報が得られず、取り残されてしまいます。例えば、ヨーロッパのサッカークラブの財務情報を有名な監査法人が英語で発信したり、イタリアをはじめ各国の国営放送が母語と英語の両方で常時情報を提供したりしています。芸術ビジネス、スポーツビジネスに関わる人たちにとって、いまや英語力は必須のものとなりました。実際に使える英語力を世界基準で測定できるTOEFL Junior®は、芸術ビジネス、スポーツビジネスを志望する学生が英語力を身に付ける過程において極めて有効なツールと言えるでしょう。
また、自分の目標を持ち、それを達成するために「何をすればいいのか」を自分で判断することは、大学教育を受けるために必要とされるものです。この目標意識や自らチャレンジする姿勢はTOEFL Junior®受験を通じても高めていけると思います。「学校で受けなさいと言われるから受けている」という受身の姿勢ではなく、自発的に取り組むことが大事ではないでしょうか。「リスニングが弱い」「リーディングの力を高める必要がある」といった自分の課題に対して、「何を使ってどんなトレーニングをしていけばいいか」を自分で考えることが重要です。これは大学教育では必ず求められる姿勢や態度ですが、高校生の時からTOEFL Junior®を能動的に受験することはきっと役立つと思います。

Q:高校生へのメッセージをお願いいたします。

自分の好きなこと、興味があることを勉強するのは大事ですが、いろんなところにアンテナを張ることも大事です。一見関係がないように見えることでも、そこからアイデアが浮かぶことがあります。柔軟な考え方やいろんなものへの興味を持ってほしいと思います。
例えば、芸術やスポーツの分析においても、高校までに学ぶ数学、さらに大学で学ぶ統計学が必要となる研究もあります。ここでは、実際に問題が解けることより、数学的な思考ができること、あるいは数の感覚、例えば異常値に気がつくといった数学的なセンスが武器になります。
そして、先ほど申し上げたように英語力は必要です。特に英文を読んで理解できる力は、必要な知識を高めるのに役立ちます。英語によるコミュニケーション能力は大学の授業でも高められますから、読む・聞くを中心に高校までの英語をしっかり勉強してほしいと思います。

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