郁文館グローバル高校
兼子亜実さん、猪狩美乃さん&土屋俊之教頭先生インタビュー

郁文館グローバル高校で、TOEFL Junior® StandardからTOEFL Junior® Comprehensive、TOEFL iBT®へと挑戦をされている2名の生徒の皆さんと、土屋俊之教頭先生にお話を伺いました。

郁文館グローバル高校3年生 兼子 亜実さん

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■これまでのテスト受験の経緯と感想
TOEFL Junior® Standardを初めて受けたのは高校1年の5月。その時は「TOEFL」のことを、全く知らなかったので、手探りで受け始めた感じでした。TOEFL Junior® Comprehensiveは7月に受験。リスニングやリーディングはTOEFL Junior® Standardを受けていましたし、学校での学習でも慣れていたのですが、コンピュータテストであるため、スピーキング・ライティングのテストは戸惑いました。スピーキングについては何を言っていいかわからない間に時間が過ぎていきました。結果を見るとリスニング・リーディングはよく、スピーキング・ライティングは思わしい結果ではありませんでした。
高校1年の1月から1年間留学をしました。高校2年生の1月に、海外でTOEFL iBT®を受けました。留学をしていたこともあり、リスニングやスピーキング・ライティングは自分でも納得のいくスコアが出て、留学の成果を実感することができました。
TOEFL Junior® Standard、TOEFL Junior® Comprehensiveと受けていて、TOEFL iBT®の前段階があったので、自分にはとてもよかったと思っていますし、いきなりTOEFL iBT®では難しかったと思います。

■英語を使っての夢
私は海外の大学に進学したいと思っています。そのためにはTOEFL iBT®スコアが必要です。今のスコアは80ですが、これを100にするのが目標です。海外の大学にいって、スポーツマネジメントを勉強したいと思っています。そして、大人のスポーツでの国際交流だけではなく、子どもたちも参加できる、スポーツの国際交流のイベントなどを企画・運営するような仕事をしたいという夢があります。私は6歳のころからサッカーをやっていて、留学の時でもつづけていました。自分の興味を、さらに世界に広げていきたいと思います。そのために、英語は必須だと感じているので、これからも学習を続けていきたいです。

郁文館グローバル高校3年生 猪狩 美乃さん

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■これまでのテスト受験の経緯と感想
私も高1の5月にTOEFL Junior® Standard、7月にTOEFL Junior® Comprehensiveを受け、高校1年の1月から1年間留学し、海外でTOEFL iBT®を受けました。
TOEFL iBT®を受ける前にTOEFL Junior® Comprehensiveを受けていたので「前にこういう形でテストを受けた」と思え、それが手助けになって本当によかったです。制限時間の中でスピーキングやライティングの内容を組み立てたり、聞いて話す、聞いて書く等の統合型技能はとても難しく、初めからTOEFL iBT®では大変です。 留学を1年したからといっても、会話力はついても、「読む力」は全然足りていないのを実感しました。アカデミックな語彙を学んだり、多くのものを読み、TOEFLに向けた勉強をすることで、本当の「読む力」がついていくと思います。
郁文館グローバル高校という環境もとてもよく、毎日授業が始まる前の「0時間目」に全員でリスニングに取り組んだり、TOEFL などに挑戦している生徒のためだけのクラスがあり、ライティングなども、それぞれで意見を出し合いながら「こういう風に書いたらもっとよいのでは」と話し合いながら考えたりします。それが総合的な英語力を伸ばすためにもとても役立っています。

■英語を使っての夢
私は国内大学を志望しています。今、多くの大学がTOEFLのスコアを求めているのでハイスコアを出して、大学入試に役立てたいと思います。また、大学に入ってからも、海外で学ぶことにも挑戦したいです。私自身は、世界を舞台に、自分の興味のあるファッション関係の仕事をしてみたいと思っています。

土屋 俊之 教頭先生

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■テスト導入の経緯
以前、私は海外のトップ大学を視察に回ったことがあるのですが、そこで活躍している日本人の学生たちに聞いてみると、ほぼ100%が、海外の高校出身者か、国内高校であっても帰国子女またはインターナショナルスクール出身者でした。私はそのことに強い違和感を覚えました。一般的な日本の中等教育を経てきた子が、海外の大学に進学し、活躍する道が意外なほど少ないのです。私たち郁文館グローバル高校では、それを打破したいと考えました。「純ジャパニーズ」の子たちでも、世界の高等教育に舵を取ることができるような学校に、と考えました。結果、10年の時を経て、現在では本校の生徒の3人に1人が第一志望を海外の大学に定めるに至っています。
今、世界も、日本も先の見えない時代に突入し、混迷は深まるばかりです。経済界の動きを見ていても「この企業にいたら安心」ということは、大企業であってもまずありません。これからを生きる生徒たちには、「いかなる」時代が到来しても生き抜いていける確かな力を身につけて欲しい。益々もって学歴や所属する組織が人生の安泰を保障してくれるわけでもなく、結局は「力=人生を切り拓く武器」がある子が生き抜けるものと信じます。有する「力」は個々により様々でよいと思いますが、こと「語学力」については、新時代を生きる若者に総じて必要となる、重要な要素の一つであると考えています。

■TOEFLを選ぶワケ
その語学力を証明していくために学校として何を使えばよいかと考えた時に、世界で通用する指標であるTOEFLにシフトするのは、極めて自然な流れでした。
校内では中学にTOEFL Primary®、高校にTOEFL Junior® Standard、TOEFL Junior® Comprehensiveを導入しています。TOEFL Primary®は英語力の測定という側面のほかにも、テストを通して「グローバルシチズン」としてのセンスを身につけるという意味があると感じています。TOEFL Primary®の問題を見ていると様々なところで「日本の常識」だけでは測れないものが出てきます。ちょっとした言語表現や、イラストに至るまでです。「日本にあるものとの違い」をとらえて考える、そのスタート地点としての役割もあると思います。
また、難易度で言うとTOEFL Primary®はリスニングを難しく感じる生徒が圧倒的に多いです。しかしETSは、このテストを世界中の子どもたちが受験することを想定してリーディングとリスニングのバランスをとって作成しているはずですから、その観点から考えると、いかに日本人がリスニングを苦手としているか、ということに気づかされます。その気付きから、学校全体でリスニングを上げるための指導の強化に取り組んでいます。

TOEFL Junior® Comprehensive誕生は大きな転換点
TOEFL Junior®については、2011年以来TOEFL Junior® Standardを使ってきましたが、TOEFL Junior® Comprehensiveが出てきたことで、大きな転換点を迎えました。TOEFL Junior® Comprehensiveは確実にTOEFL iBT®への道筋を感じさせるものだと話してくれた生徒もいます。これからは、まずはいきなりTOEFL Junior® Comprehensiveを受けさせ、4技能テストのインパクトを感じてから、TOEFL Junior® Standardを活用してリスニング・リーディングの力をつけていくというやり方もあるかな、と考えています。そして、今後はTOEFLに限らず、世の中のありとあらゆるテストがCBT化される傾向が強まると予想しておりますので、その意味でもタイピング技術の習得を含めた英語資格試験の上手な活用がより一層求められるものと思っています。
また、TOEFL Junior®は世界の英語環境の中でどれだけ英語が運用できるかを測るテストなだけに、本校が導入している全生徒参加必須の一年間留学へ向けた、生徒個々人の英語能力に関する準備状況を確認する上でも有効です。実際に、TOEFL Junior® StandardでCEFR B1まで到達してから留学を迎えた子たちは、ホストファミリーや現地学校の人々とのミスコミュニケーションのリスクが格段に少ないのです。その子の語学力がどれだけ「使えるものになっているか」をつかむことは、学校として子どもを安全に海外へ送り出す上でも非常に重要です。これまでには世界基準としてその指標となるものがなかった中で、TOEFL Junior®が出てきたことは私たちにとって、とてもありがたいことでした。

■目指す生徒像
繰り返しになりますが、私は今日もこうして生徒を目の前にして、「いかなる厳しい時代が到来しようとも」、彼ら彼女らには生ある限り、幸福な人生を歩み続けて欲しい、とシンプルに考えているだけです。私自身はかなり楽観的な人間だと自認しております(笑)が、こと教育については、「時代の変化」という係数が生徒の将来に影響してくるだけに、常に最悪の状況を想定して行うべきものだと心得ています。また本校では、先の目的のために、生徒たちには、徹底的に「自立」することを求めます。故に日々の指導は立ち居振る舞いを含め、自然と厳しいものになりますが、礼法にはじまり、日本文化の修得に根ざした教育を行ってきたおかげで、逆に本校の生徒たちは総じて、留学を通して互いの文化的な違いを認め合うという、基本的かつ本質的な国際交流ができているのだと感じています。個人的な意見ですが・・・・、例えば男の子には、かつて明治という時代を切り拓いた幕末志士に数多く見られた「英語ペラペラの武士」をイメージして接してますね(笑)。健やかな身体に宿す、挫けぬ強き心と溢れる教養、そして世界に互していくための技術としての「語学力」を併せ持つ。そんな人生を生き抜く力と気概を養うためにも、中高生からTOEFLに挑戦することは、決して遅くはないことだと私は思っています。