兵庫県教育委員会では2015年度より、県内の高校2年生と中等教育学校5年生(約100名)を対象とした「ひょうごグローバル・リーダー育成キャンプ」が始まり、サマー・キャンプ(7/30~8/2加東市にて)とスプリング・キャンプ(翌年3/26~28南あわじ市にて)の2回にわたって開催しました。

※夏のキャンプの様子はコチラから
【前編】「ひょうごグローバル・リーダー育成キャンプ」(兵庫県教育委員会)レポート

参加者はサマーキャンプでグループごとに設定したテーマに沿って、リサーチやプレゼンテーション準備を行ってきました。スプリングキャンプでは、実際にプレゼンテーションを行ない、質疑を受けてその場で回答をしていくのですが、これらを全て英語で行ないます。

■参加者インタビュー

今回4名の参加者の皆さんに、2回のキャンプを通じて学んだことや感じたことをお聞きしてみました。インタビューに答えていただいたのは、前編でご協力いただいた高橋さん、中道さんに加え、余田さん、源さんです。

(左から高橋翼さん、余田さん、源さん、中道さん)

Q1:今回のキャンプへ参加したきっかけを教えてください。

源さん)将来、国際関係の仕事に就きたいと思っています。国際法などの勉強には英語が必要になってきますし、大学では留学したいと思っています。このキャンプなら忙しい高校生活の中で海外へ行かなくても英語が使えて、力がつくと思って参加しました。

余田さん)もともとキャンプのことを知らなかったのですが、学校の先生から「行ってみたら?」と薦められました。進みたい大学も外国語系で、英語の授業も多目に取っていて、英語は好きなので参加してみました。

Q2:2回のキャンプを通して、学んだことや変化はありましたか?

中道さん)日頃、学校の授業では誰も手を挙げないという状況がよくあり、何となくそれが当たり前のようにも思っていたのですが、キャンプではみんなが競って手を挙げて質問したり、発言したりしていました。そんな場を目の当たりにして、挙手をしない・発言をしないというのは「その場に存在していないのと同じ」なんだと感じて刺激をもらいました。このキャンプでは普段の生活では気付かなかったことに目を向けることを学びました。

高橋さん)夏は伝えたい事があっても、どの言葉が良いか自分の中で選びながら時間をかけていました。その反省からサマーキャンプから帰ってすぐに熟語・単語の参考書を買って、たくさん覚えてスラスラ会話が出るように心がけました。今もその学習を続けています。書いて覚えたり、覚えたものを学校のALTや英語の先生に対して使ってみて、使い方が違う場合には指摘をしてもらって覚えていきました。

源さん)サマーキャンプのはじめのうちは、話しかけられると頑張って聞き取り、答えるだけで精一杯になって終わっていたので、会話というよりは、聞かれて答えて終りといった具合でした。しかしサマーキャンプの終盤になってくると、徐々にスピーキングの力が付いてきたように思いました。そしてスプリングキャンプでは、リスニングとスピーキングの力が付いてきて、ALTと会話していても、きちんとしたコミュニケーションが成り立ち、自分の言いたいことを文章として伝えられるようになってきました。これまでは、英語を喋る時は、正しいものじゃないと伝わらないと思って躊躇していましたが、単語がきちんと合っていれば相手に意図している事は伝わると実感しました。

余田さん)日本語でのプレゼンは以前から取り組んでいましたし、ALTと会話するのも好きでしたので、その両方ができる今回のキャンプはすごく楽しかったです。でも、好きな事と好きな事を合せるのは実は難しいなあとも感じました。本語でプレゼンができたとしてもクリティカルシンキングを使って、きちんと論理立てて考えないとダメだし、それを英語で行うのは本当に大変でした。

Q3:このキャンプの経験をどう生かしていきたいですか?

中道さん)同じ年で早目に英語をスタートしたり、色々な勉強を始めた人達とのレベルの差を強く感じました。「もっと頑張らないと!」と思っただけでなく、「頑張り方を変えないと!」と思いました。

高橋さん)前回はリスニング力や単語力が足りないと思っていましたが、今回はある程度の速さでも聞き取れて会話ができたと思いました。ただ、まだ加減して話してもらっていると思うので、今聴いているCNNニュースのスピードのようなものでも対応できるよう努力していきたいです。

源さん)今回プレゼンテーションは身近な問題を取り上げていたので、もっと専門的なプレゼンテーションに挑戦したいです。高校の間は難しいかもしれませんが、大学では学んだことをプレゼンテーションで発信していける機会を持って行きたいと思っています。もっと英作文やリスニングにも力をつけて質疑応答に対応できるようになっていきたいです。

余田さん)僕は放送部で日頃から色んな人に取材はしますが、プレゼンを作る上での取材と番組を作る上での取材は全然違いました。プレゼンでは最後に結論を出さないといけないのですが、取材で聞いた話が本当の結論とは限りません。キャンプではこの難しさを学べました。今後部活でも使っていける経験だと思っています。学んですぐ活かせるものもあったり、大学に入ってからもっと活かせるものがあったりと、今回のキャンプでは幅広く色々な事が学べました。

Q4:TOEFL Junior®を受験された感想や日頃の学習法を教えてください。

中道さん)サマーキャンプ後からは、シャドウイングとパラグラフリーディングを続けてみました。今日受験したTOEFL Junior®のリスニングでも頭の中で言葉を追いかけていると前回よりも内容が理解できたと思います。前回は時間が足りなかったリーディングも、今回パラグラフリーディングを実践してみると、質問の内容も答えも分かり易くなりました。普段は、『速読英単語』(風早寛著)の入門編と必修編をウォークマンに落として聞いています。この勉強法にチャレンジしようと思ったのは、夏のTOEFL Junior®受験がきっかけです。

高橋さん)リスニングはやはり速いと思いましたが、他の2つのセクションは前回よりできたように思います。リスニングのスピードが学校のテストと全然違うので、本当に使える英語の速さだと感じています。

源さん)リスニングではスピードが速く、一つの話題に対していくつも質問されるので、しっかり聞かないと解けないテストだと思いました。また、リーディングは、一つ一つ細かい所を理解していくというよりは、全体の内容をしっかり把握していくという事が求められるテストだと思いました。日頃の学習は、どうしても受験英語(文法)の勉強になってしまうのですが、ライティングやスピーキングの力はしっかりつけていきたいと思っています。

余田さん)学校のテストも大事ですが、定期テストで満点が取れることと、実際に使えることとは違うと思っています。実際社会で常に2回言ってくれる訳でもないし、限られた範囲の語彙だけを使う訳でもないです。だからTOEFL Junior®のような実用的なテストで自分の英語力を測れるのは良いと思いました。サマーキャンプでのTOEFL Junior®受験に刺激され、TOEICも受けてみると低いスコアが出たのですが、世界基準型のテストにも少しずつ慣れてきたし、新しい分野にも手を出せたと思っています。
日頃の学習では、参考書を開くような英語の勉強よりは、好きなテーマや好きな分野を英語で調べたり読んだりしてみることを心掛けています。難しかったり分からなくても、「好きだから知りたい」と思って調べたことはいつまでもしっかり残っていくと感じています。