私立桐光学園 TOEFL Junior® Standard受験レポート

導入事例2016.05.24
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私立桐光学園中学校・高等学校(神奈川県川崎市)では、2016年2月に中学1年〜高校3年の100名の皆さんが、TOEFL Junior®を校内で受験されました。今回、中学2年の5名の生徒の皆さんと、英語の指導にあたられている清沢 健二先生にお話をお伺いしました。

Q:TOEFL Junior®を受験していかがでしたか?また、将来どのように英語を生かしたいか、教えてください。

■中学2年生 鈴木 豪人くん

A:問題数がとても多くて集中力が持たなかった、というのが、正直な感想です。全部で115分のテストは思ったよりも長く、これまで受けたことのあるテストよりも長かったように感じました。リーディングは、時間内にすべて解き終えることができました。リスニングは以前アメリカに住んでいた時に聞いていた自然な英語を、テスト中に聞いていたような感じでした。また、日ごろの英語で行われている授業がとても役に立っているように感じます。
これから海外の人とのコミュニケーションに英語は必要になってくると思います。これからも学校や生活の中で、英語を使っていきたいと思っています。

■中学2年生 松尾 健登くん

A:今回初めてTOEFL Junior®を受けましたが、レベルが高いな、と思いました。リスニングは速く感じましたね。次回は、リスニングでもっと集中して聞けるように、聞く力を伸ばすことを目標にしたいです。
どんな職業でも、海外の人とコミュニケーションをすることが多くなるはずなので、英語を生かしていきたいと思っています。

■高校1年生 中野 来未さん

A:リーディングの問題は、後半になるにつれてアカデミックな内容の問題になっていき、難しく感じました。リスニングには海外の学生生活のような問題があって聞き取りやすく、解きやすかったです。
戻ってきたスコアレポートを見て、TOEFL Junior®は自分の不得意な部分が細かくわかるので、そこがこのテストの面白いところだと思います。結果が返ってきて、今回、点数が取れなかった部分を重点的に勉強して苦手なところをなくしたいと感じました。
私は、海外に初めて行った際に思うように英語が話せなかったため、たくさんの方々に助けていただきました。将来は、その恩返しとして私も英語を苦手とする人の手助けができるようになりたいです。
追記:中野さんは6月よりタイのインターナショナルスクールへ転校予定で、現在はTOEFL Junior®のスコアをインターナショナルスクールに提出し、バンコクで転入試験を行っています。

■中学2年生 望月 和香さん

A:返却されたスコアを見ると、リスニングと文法・語彙の問題は思ったよりはできていましたが、リーディングはできていなかったので、これからはスコアレポートに書いてあった「レクサイル指数」を使って、自分のレベルに合った本を多く読み、リーディング力を上げていきたいと思います。
「英語4技能」の中では、「読む」と「話す」が特に好きです。自分の好きな英語の本を読むこともあるんです。学校の中では、英語で話すのが好きなお友だち同士とは英語で話をしています。
私は、将来の夢としていつか留学をしてみたいな、と思っています。いろいろな国の子たちと一緒に、自由な雰囲気の中で学校生活を送りたいと思います。

■中学2年生 人見 花音さん

A:リーディングの文章は物語文や評論文などいろいろな文章が出ていたので、飽きずに読めました。しかし、スコアは思ったよりもとれていませんでした。次に受けるときは集中して読み切るなど、文章を休まずに読む練習が必要だと感じています。
私も海外に住んでいたことがあるので、「英語はずっと前から自然に近いものなので、使って当たり前」という気持ちがあります。日ごろは古典や推理小説などの本が好きで日本語の本をよく読んでいます。「レクサイル指数」を使って英語の本にもトライしてみたいです。英語を「聞く」ことも好きで、テイラー・スウィフトの音楽を聴いたりもしています。
将来の夢は小児科医になることです。英語が好きなので、グローバルな小児科医の先生になれたらいいな、と思います。

■中学2年生 袖山 力哉くん

A:リーディングは普段から英文を読み慣れているので、自信がありました。リスニングはテストの音声にいろいろな国のアクセントが入っていて楽しかったです。スコアが返ってくるまで、自分はどこを聞き落したんだろう?と、とても気になっていました。次に受験する時にはもっとリスニングができるようになるため、引き続き、英語を聞く機会を増やしたいです。英語は得意な科目なので、将来は海外で学んだり、英語を生かした仕事をしたいと思っています。

清沢 健二先生から、今回のTOEFL Junior®受験について伺いました。

Q:今回学校でTOEFL Junior®をお受けいただいた経緯について教えてください。

A.:日頃の学習の成果を、定点観測し、生徒それぞれの習熟度を理解するため、帰国生コースの全学年に導入しました。
彼らが次の学習にどのように取り組んだらいいかという目標を、目に見えて分かるような形のテストはないか?と考えており、TOEFL Junior®はとてもいいステップになると思いました。

Q:TOEFL Junior®、そしてTOEFL iBT®へのステップの中で、どのような英語力をつけてもらいたいと思っていらっしゃいますか?

A:4技能を高いレベルでバランスよく身につけていくことが目標です。そして将来生徒が国内や海外の大学に進学した時に、アカデミックにサバイバルできる英語力を習得して欲しいと考えています。TOEFL Junior®は中高生にとってアカデミック・イングリッシュの導入になりますので、生徒のレベルやニーズに合わせて、段階的にTOEFL Junior® Comprehensive、そしてTOEFL iBT®に移行していきます。
今回のテスト受験前には、授業の中でTOEFL Junior®のサンプル問題AとBに一通り取り組みました。普段の授業の中でも、TOEFL®で測れるような「使える英語力」をつけることを意識して指導しているので、それがよい結果に繋がったかな、と実感しています。
現在、新高校3年生の中にも、海外大学進学を考えている生徒がいて、TOEFL iBT®の受験を目指しています。日ごろから、TOEFL Junior®を始め、さまざまな英語試験を受験することを通して、4技能の「読む」「聞く」「話す」「書く」をバランスよく使っていけるように取り組んでいます。

Q:4技能をバランスよく使ったご指導の実践例を教えてください。

A:TOEFL®のリスニングの音声は、英語圏で生活してきた帰国生にとってもスピードが速いものです。まずその速さに慣れるため、TOEFL Junior®のサンプル問題AとBの問題を使いディクテーションと音読(リピート、オーバーラッピング、シャドーイング、リプロダクション)を行いました。
スピーキング力を育成するためには、実際に英語を口に出す必要があります。本校の帰国生英語クラスは日本人教員とネイティブ教員の授業に分かれ、特にネイティブ教員の授業では全て英語で行われ、常に発言が求められます。またTOEFL iBT®で必要とされる、内容をまとめ1人で話し続ける力を付けるために、フリートークの内容をリテリングしたり、類似のトピックを1人で45秒スピーチしたりする取り組みも始めようと考えています。
ライティングでは、英語のエッセイライティングの形式に慣れ、量をたくさん書くことに目標を置いています。エッセイのアウトライン(構成・概要)を考えさせた上で、例えば「女性の社会進出」というトピックを与え、それに対する自分の意見を出し合います。年4回ある定期試験では、毎回50語程度のパラグラフライティングを1題、そして100語以上のエッセイライティングを1題の計2題出題しています。
またリーディングは、Oxford Bookwormsを購入し、なるべく多くの量を読むようにしています。定期試験では読んだ本のストーリーの内容や人物に関してのクイズを出題し、理解度の確認を図っています。また、授業内に時間を図って読むタイムドリーディングも適宜実施しています。

Q:学校で目指されている生徒像を教えてください。

A:本校では「次世代のリーダーを育成する」という教育目標があります。国際的な舞台の第一線で他者と共により良く生きるために「考え」て「伝える」ことができる生徒、それが目指すべき次世代のリーダー像です。そのためには、語学がしっかりできる、コミュニケーションがしっかり図れる生徒を育成することが、中学校から高校の6年間での私たち教員の役割だと思っています。

Q:テスト実施のご感想を教えてください。

A:TOEFL Junior®はリスニング・文法・語彙・リーディングの3セクションがあり、個別にスコアが出て、スコアの見方がわかりやすいのが非常に良かったです。TOEFL Junior®のスコアレポートは、学年レベルや個人レベルでどの力が弱いか、如実に分かりました。生徒たちが次のテストに向かって、次の一歩が踏み出せるように、スコアレポートを参考に、一人ひとりに合わせたカウンセリングができればと考えています。